プリコ印刷事典
用 語 | 意 味 |
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版下 | 印刷の基になる原稿のこと。印刷で言うところの製版後のデータを言う。オンデマンド印刷ではRIP済みのイメージデータやPDFを版下に使用している。 |
オンデマンド印刷 | オンデマンド印刷は普通に言われる印刷とは違い、短納期で納品できる印刷のことを言う。「必要な時に」「必要なものを」「必要なだけ」「必要な場所に」を実現する印刷である。 |
校正 | ゲラ刷りなど、作業の中間段階で印刷や画面表示したものを、原稿と比べながら、種々の誤りや不備を正すこと。 |
色校正 | 実際の印刷を行う前に、色の調子やデータの不具合などの状態を確認するために行う校正。一般の印刷では、「本機校正」(実際に印刷する同じ紙、同じインキ、同じ機械を使う)。「本紙構成」(同じ紙、同じインキを使う)「簡易校正」(専用の印刷機を使用して、違う紙、違うインキを用いる。) |
校了 | 校正が終わって、本刷の許可が出ること。 |
責了 | 印刷会社の判断で本刷に入ることを許可された場合は「責了(責任校了)」 |
Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット、略称:PDF)は、アドビシステムズが開発および提唱する、電子上の文書に関するファイルフォーマットである。1993年に発売されたAdobe Acrobatで採用された。特徴は、特定の環境に左右されずに全ての環境でほぼ同様の状態で文章や画像等を閲覧できること。 | |
PDF/X | 国際標準化機構(ISO15930)で定義された標準PDFのサブセット。PDF/Xの目的は、グラフィックの交換を容易にすることであり、標準のPDFには当てはまらない印刷に関連する一連の要求がある。 |
PDF/A | 国際標準化機構(ISO)が制定している国際標準であり、ISO 19005仕様ファミリーの同義語である。目標は、PDFを長期保存することなど、次の3点である。電子文書の見かけを、作成・蓄積・可視化ツールから独立にし、時間が経過しても維持できる。 |
ICCプロフィル | カラーマネジメントにおいて、インターナショナル・カラー・コンソーシアム (ICC)の公表した標準に従い、色に関わる入出力機器や色空間を特徴付ける一連のデータである。 |
圧縮 | ファイルやフォルダーのサイズを小さくする機能。 |
データ圧縮 | あるデータをそのデータの実質的な性質を保ったまま、データ量を減らした別のデータに変換すること。 データ圧縮には大きく分けて可逆圧縮と非可逆圧縮がある。可逆圧縮は統計的冗長性を特定・除去することでビット数を削減する。可逆圧縮では情報が失われない。非可逆圧縮は不必要な情報を特定・除去することでビット数を削減する。 |
JPEG | Joint Photographic Experts Groupは、コンピュータなどで扱われる静止画像のデジタルデータを圧縮する方式のひとつで、非可逆圧縮の画像フォーマットである。 |
PNG | Portable Network Graphics(ポータブル・ネットワーク・グラフィックス、PNG)はコンピュータでビットマップ画像を扱うファイルフォーマットである。圧縮による画質の劣化のない可逆圧縮の画像ファイルフォーマット。 |
GIF | GIFは、初期のネットワーク・システムでのユーザー間のイメージ転送用にCompuServe社が開発した。GIFは初期のフォーマットで、ハードウェア上の制約がある環境で使用することを前提に開発されたため、1ピクセル当たり最大8ビットを格納するコンテンツ・フォーマットのみをサポートしている。 |
JPEG 2000 | Joint Photographic Experts Group において JPEG の後継として規格化された。 “JPEG2000″と詰めて書かずに、JPEG 2000と書くのが正式な表記である。JPEGは、処理負荷の少ないように作られていたが、JPEG 2000では画質と圧縮率の向上を優先している。 |
リッチブラック | ブラック(K)1色で表現した黒ではなく、他のカラーを混ぜて、より深みのある濃い黒にすること。 |
グレースケール | コンピュータ上での色の表現方法の一種。画像を白から黒までの明暗だけで表現する。白と黒の2値だけで色を表現する単なる白黒画像と違って、白から黒に至る中間色を濃度の異なる灰色で表現することで、単なる白黒より豊かな内容を表現できる。 |
解像度 | ビットマップ画像における画素の密度を示す数値である。すなわち、画像を表現する格子の細かさを解像度と呼び、一般に1インチをいくつに分けるかによって数字で表す。 |
Japan Color認証制度 | Japan Color認証制度は、ISO国際標準に準拠し、日本のオフセット枚葉印刷における印刷色の標準である「枚葉印刷用ジャパンカラー」(以下、Japan Colorという)に基づいて認証を行うものである。従来、出来上がった印刷物の良し悪しは顧客の目によって決められており、明確な基準がない中で印刷物は作成されてきた。印刷物の発注者、デザイナー、カメラマンなどからの色再現の要求に、印刷会社は度重なる修正や刷り直しで対応しているのが実情である。このような状況が生じているのは、印刷物作成に関しての標準的な基準がなく、認定する公の機関がないことが大きな要因となっている。そこで、発注者が標準的な基準値で指定した色を、印刷会社で適切に再現できることを一般化し、不要な修正や刷り直しを削減するために、Japan Color認証制度が創設された。 |
ダウンサンプリング 周波数変換 |
サンプリングされた信号に対するリサンプリングの1つで、あるサンプリング周波数でサンプリングされた信号を別のサンプリング周波数でサンプリングされた信号に変換する処理である。 |
バイリニア法 | 周囲(縦横)4個のピクセルのカラー値を補間する。 |
フォント | 本来「同じサイズで、書体デザインの同じ活字の一揃い」を指す言葉だが、現在ではコンピュータ画面に表示したり、紙面に印刷(書籍など)したりするために利用できるようにした書体データを意味している。 |
True Type フォント | デジタルフォントの符号化方式のひとつで、アップルコンピュータとマイクロソフトが共同開発し、1990年に発表されたスケーラブルフォントで、補助目的のビットマップフォントを埋め込むこともできる。 |
Type1 フォント | Adobe Systems社のページ記述言語「PostScript」で利用するフォント格納形式の一つ。 |
Open Type フォント | コンピュータで扱うスケーラブルフォントの標準規格。TrueTypeの次期フォントとしてアドビシステムズ、マイクロソフトが共同で設計し、アップルコンピュータがそれに賛同する形で開発された。OpenType はマイクロソフトの登録商標であり、OpenType のロゴはアドビシステムズの登録商標である。 |
PostScript | アドビシステムズが開発している、1984年に発表したページ記述言語。スタック指向型のプログラミング言語で、様々な計算・処理と共に描画命令を実行することができる。 |
RGB | 色の表現法の一種で、赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue) の三つの原色を混ぜて幅広い色を再現する加法混合の一種である。RGBは三原色の頭文字である。ブラウン管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)、デジタルカメラなどで画像再現に使われている。 |
CMYK | 色の表現法の一種で、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4成分によって色を表す。CMYKはシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)とキー・プレート(Key Plate)から頭文字1字を取ったもの。 |
GDI | Graphics Device Interface (グラフィックス・デバイス・インターフェイス、GDI)とは、カーネル及びユーザー(ウィンドウマネージャ)と協調する Windows の3つの主要コンポーネント(サブシステム)の1つ。 GDI はグラフィカルオブジェクトの表示と、ディスプレイやプリンターのような出力機器への転送のための Windows 規格である。 |
クリープ処理 | 中綴じ冊子の場合、ページ数が多かったり紙が厚い場合、必ず小口側にズレが生じる。そのためインデックスのような小口近くのデザインは、中心に近づくにつれ深く断裁される。これを避けるために、ノド側(綴じ側)のデータを削り小口側を揃える処理のことをクリープ処理と呼ぶ。 |
ゲラ | ゲラとはゲラ刷りの略称で、端的に言えば試し刷りのこと。 |